売却時の手続きと費用
契約書に貼る印紙税
仮にマイホームを売りに出し、めでたく買い手がついて売買契約を締結。このとき必要なのが、契約書に貼って納める印紙税。売るとき最初に出て行く費用がこれです。
代金受け取りと抵当権抹消
マイホームの買い換えでは売却物件の多くにローンの残債があります。ということは抵当権が設定されてあります。契約のときに買主は「約束の期日までに抹消すること」を求めるので、これを行わなければいけません。
ですが、ほとんどの場合、買主から代金をもらわなければ抹消することができません。そのため代金の受け取りとローン残債の完済、抵当権の抹消、買主側の登記は、ほぼ同時に行われることが多くなっています。
このときに必要な費用が、ローン返済手数料(1ローンにつき3000円程度)と、抵当権抹消費用(2000円+司法書士報酬)です。念のためにいえば、買主に支払ってもらったお金でローンが完済できないときは、別途その資金を準備する必要があります。
譲渡益への課税
売却したとき、場合によっては最も大きい費用となるのが税金です。過去10年ないし15年、それよりももっと以前に取得した物件を売ったときは譲渡益(購入費と売却額の差益)が発生し、嬉しい反面これに課税されることになります。
税率は短期譲渡(所有期間が5年以下)と長期譲渡(5年超)で大きく異なり、10年超であれば「長期譲渡の定率分離課税」という有利な特例もあります。
ただ、譲渡益が大きいときは売却額がそのまま手元に残るわけではありません。売却したお金を資金にして買い換えるときなどは注意してください。