いくらで売れるのか
売却の実施
売却する時は、高く早く確実に取引を進めたいというのが、大多数の売主の気持ちです。ところが、「高く」「早く」は相反することで、安くしたほうが早く売れることに結びつくのが現実です。
不動産の売却をする時に、少しでも高く売るために、この売却価格をいくらに設定するのかということは大きなポイントになります。
売却を実施するにあたっては、まず自分の売却物件が市場で、いくらで売れるのかを把握する必要があります。情報誌やインターネットで、自分の売却物件の周辺で似たものが、いくらで売り出されているかチェックして、相場観を養いましょう。
不動産の価格査定
売却を依頼しようとしている不動産会社に価格査定の依頼をすると、今から3ヶ月くらいの間に成約する見込み金額である査定額を根拠資料とともに数日で報告してくれますので、数社に頼んでみましょう。
いくつかの会社に査定してもらうと、必ずしも同じ査定額が出てくるわけではありません。これは、その査定に使った売却物件と類似した成約事例の取り方や、市場に出すにあたって強気か弱気かといった判断など様々な要素が入っているからです。
不動産の売却にかかわる価格は、売主の売却希望価格、売り出し価格、買主の希望価格、など様々なものがあります。この中で、売り出し価格が、成約する可能性が高いマーケット価格の範囲に収まっていなくては成約しません。
売り出し価格の設定次第で、スムーズな売却が進められるかどうかが決まるということです。
誰でも、少しでも高い価格で売却できればと思っています。中古住宅市場で、高く早く確実に売却するためには、信頼できる不動産会社の提示した査定価格に5~8%程度上乗せした金額を上限に設定するのが無難で、結果的には高く売れることにも、つながっていくでしょう。